2022年12月5日月曜日

アドベントカレンダー


12月3日 これなあに? チクチクする! 

ミミとミアは好奇心たっぷりの子猫たちです。 今日も一緒にお散歩しながら、何が発見できるかな・・・?とワクワクしています。 だからどこにでも小さなお鼻を入れてクンクン。 そのせいで『痛ーい!』 って叫んだのはミミの方。『何だろう? 鼻にチクっときた!』と、2匹で現場をよーく観察してみました。 するとそこにいたのは緑色で針だらけのリングです。 そしてリングの上には、 ロウソクが4本立っています。『食べられるかな?』そう言って首を傾げながら、ミアがパクっと食いついてみました。『痛い! チクチクするだけで、 全然おいしくない。 何なのこれ?』 そこへやって来たのが雄鶏のヘンリー、 『なあんだ、君たち、このリングを知らないの?』子猫たちがつまらなそうに首を横に振ると、ヘンリーが得意そうに教えてくれました。『これはアドベントクランツというテーブルリースだよ。アドベント、つまリクリスマスを待つ4回の日曜日ごとに、順々にロウソクに火を灯していくんだ。アドベントの最初の日曜日はロウソク1本。その次の日曜日には2本ってね。4回目のアドベントの日曜日がやってきて、4本のロウソク全部に火がつくと、クリスマスはもう目の前っていう合図なんだ。』子猫たちは、これを聞くと『素敵な伝統ね!』と言って、嬉しそうな声でミャーンと鳴きました。

このお話の場面は、クリスマスのイラストのどこにありますか? アドベントクランツをそこに置きましょう。 


12月4日 素敵なプレゼント 

ファームではクリスマスのための準備がどんどん進んでいます。動物たちはみんなワクワク、 小さな羊の子ララも、もちろんその一人です。今年のクリスマスは、みんなでプレゼント交換をすることになりました。 どの動物も、誰かからのプレゼントを受け取ることになります。誰のためにプレゼントを用意するかはくじ引きでのお楽しみ。子羊ララのプレゼント交換の相手は雌鶏モナと決まりました。『モナへのクリスマスプレゼント、何がいいかな?』と、ララは近ごろ毎日考えています。 だけど、いくらでも時間をかけて考えていられるわけではありません。 だって、もう3週間もしないうちにクリスマスがやってくるのです。 それに、まだまだしなくてはならないこともいっぱい。 黒い子羊ララは、牧場の原っぱを散歩することにしました。 何かいいアイデアがお散歩中に浮かんでくるかもしれません。 鼻先でちょんと押して飼育小屋の鉄の扉をすこーし開けただけで、もうとても冷たい風が顔に吹き付け、外にはぼたん雪もたくさん舞っています。 『わー、今日はとびっ きり寒いなあ! だけどぼくら羊は、このフカフカの毛皮のおかげで寒さもへっちゃら。あー良かった。』そう言うと、子羊ララはその場に立ち止まりました。『これだ! 僕の素敵な毛糸で編んだマフラー! モナへのプレゼントは、これに決まり!』 


12月5日  朝一番 

アヒルのエミーが、ファームの隣のお池で泳いでいます。水はとっても冷たくて、岸辺のあたりは氷が張っています。でも池はまだ、すっかり凍り付いてはいないのです。ボートを漕ぐみたいに水かきを動かしながら、 『クマさんへのクリスマスプレゼント、何にしようかな?』 と、考えているところです。プレゼントの交換相手を決めるくじ引きで、エミーとクマのティルがペアになったのです。それからエミーは、岸をよじ登るようにして水から出て、雪化粧の野原を歩き始めました、うっすらと積もった雪の上にペタンペタンと足跡を残しながら。夕べも少し雪が降って、木々も草むらもまるで魔法にかかって姿を変えたみたいです。すると、ま た、お空の雲からまるで大きな花びらみたいな雪が舞い降りてきました。アイデアがひらめいたのはその時です。『雪って、 私の柔らかな羽になんだか似てる。』そう思って、エミーは大急ぎで巣に戻ると、くちばしで白い羽毛を集めてみました。『わぁ! 思った通り、雪にそっくり!』と、エ ミーは予想通りの結果にとっても満足です。『ティル君へのプレゼントは これに決まり! だって、 雪にそっくりの羽毛を見れば、冬のこんなにきれいな朝を、いつでも思い出すことができるから!』